「オープンコミュニティ powered by TRASIO」を設立
―RISC-Vによるオープンなセキュリティ基盤を構築し、安心安全なIoT社会を実現―

2021.10.18更新

NEDOが進める「高効率・高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発」プロジェクトにおいて「セキュアオープンアーキテクチャ基盤技術とそのAIエッジ応用研究開発」を担当しているセキュアオープンアーキテクチャ・エッジ基盤技術研究組合(TRASIO)はこのたび、安全なIoT社会の実現に向けてオープンなセキュリティ技術の普及を図る「オープンコミュニティ powered by TRASIO」を設立しました。

このコミュニティでは、本プロジェクトが2020年に研究開発したオープンアーキテクチャであるRISC-V(リスク・ファイブ)をベースとしたセキュリティシステムの成果紹介や試使用、ハンズオン体験の場を提供します。ここでの活動を通して本プロジェクトの認知度を向上させるとともに、あらゆるユーザーの意見を取り入れることで研究開発成果の最大化を図ります。
なお本コミュニティの設立に合わせ、10月25日にオープンフォーラム(オンライン)を開催する予定です。

1.概要

IoT社会の到来による情報の高度な利活用が急がれる中、ネットワークの末端(エッジ)で中心的な情報処理を行うエッジコンピューティングのように、従来のクラウド集約型ではなく処理を分散する技術の確立が求められています。また、半導体の開発指標である「ムーアの法則」がまもなく終えんするとの見方が強まり、既存技術の延長は限界を迎えつつあります。
これを踏まえ、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は著しく増加するデータの処理電力を劇的に低減させる新たな原理技術を開発するとともに、世界に先駆けてものづくり現場に普及させることを目指して「高効率・高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発※1」(2018~2022年度)プロジェクトを推進しています。

特にIoT機器を利用したサービスを安全に実現しようとする場合、「サービスを提供する側が想定する正規のIoT機器」か「想定しないIoT機器や正規のIoT機器になりすました悪意のあるIoT機器」かを確実に判断し、正規の機器のみにサービスを提供する手段が必要となります。
こうした中、本プロジェクトに取り組むセキュアオープンアーキテクチャ・エッジ基盤技術研究組合(TRASIO)※2は2020年にRISC-V(リスク・ファイブ)※3をベースとしたセキュリティシステム※4を開発しました。このたび本研究開発成果の紹介や試使用、ハンズオン体験を行う場として、RISC-Vをベースとしたオープンなセキュリティ技術の普及を図る「オープンコミュニティ powered by TRASIO」を設立することとしました。

2.「オープンコミュニティ powered by TRASIO」について

「オープンコミュニティ powered by TRASIO」では本プロジェクトでの研究開発内容を公開することにより、IoT機器のセキュリティ部分の内部構造がブラックボックス化されることなく、実際には何ができて何ができないのか、本当に正しく実装されているのか、といったことを確かめることが可能です。
本オープンコミュニティでの活動を通して本プロジェクトの認知度を高めるとともに、ユーザーのあらゆる意見を取り入れることで研究開発成果の最大化を図ります。これにより、安心安全なIoT社会の構築に貢献します


※記事の無断転用を禁じます。