早期認知症リスクを小脳の機能から検知するサービスの共同開発実施

202.1.4 更新

2020年12月16日、ACCESSと金沢大学は加齢や認知症の進行により小脳のフィードフォワード制御が不得手になることに着目し、早期認知症リスクを簡易に検知するスマートフォン向けサービスの開発に向けた共同研究を実施していると発表。 この研究では、協力者から得た課題データを基に認知機能評価のアルゴリズムを構築し、スマートフォン向けの「認知機能チェックアップアプリ(仮称)」を開発していく。 仕組みとしては、アプリをインストールしたスマートフォンを持ち、その上に水が入ったペットボトルを置いて、手の上下の揺れをスマートフォンの内蔵加速度センサーで検知するものである。クラウド上で検知したデータを解析し、結果をスマートフォンに表示するという手法で、手軽に自身の認知機能を確認できる。

先進国で進行している高齢化社会では、認知症の増加が社会問題でもある。認知症予防には早期発見が重要と言われているが、MCI(軽度認知症)の段階では症状が軽く見逃されることも少なくはなくなっている。 小脳が外からの刺激に対してあらかじめタイミングや筋力を予測し、運動を調節する働きをフィードフォワード制御と呼ぶのだが、このフィードフォワード機構は、運動制御のみならず、高次認知機能にも重要な役割を担っている。小脳のフィードフォワード制御を認知機能低下の早期発見に応用する研究は世界初ということになる。


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