ヒューマノイドロボットとAIによる自律細胞培養

2020.12.7 更新

理化学研究所(理研) 生命機能科学研究センター バイオコンピューティング研究チームの髙橋 恒一 チームリーダー、落合 幸治 大学院生リサーチ・アソシエイト、網膜再生医療研究開発プロジェクトの許沢 尚弘 大学院生リサーチ・アソシエイトらの共同研究グループは、ヒューマノイドロボット(ヒト型ロボット)と人工知能(AI)ソフトウェアを組み合わせることで、人間の手と頭を介さない自律細胞培養システムを開発しました。

本研究成果は、生物学実験の自動化による研究効率の向上、手法の標準化並びに、遠隔実験・自動実験が要請されるコロナ時代の新研究スタイルの確立に資するものとして期待できます。

今回、共同研究グループは、これまで人間が行ってきた基礎研究における細胞培養の動作・判断を、ロボットとAIに置き換えるシステムを開発しました。これは、培養動作を行う「手」に相当する部分として既存の汎用ヒト型ロボットLabDroid「まほろ」を用い、細胞の観察結果を判断する「頭」に相当するAIソフトウェアを新たに開発し、結合させたものです。本システムの性能の実証実験としてヒト胎児腎(HEK293A)細胞の維持培養を行い、実際に自律細胞培養が実行可能であることを示しました。


※記事の無断転用を禁じます。